Silicon Catalyst 、半導体イノベーション加速に向けSilicon Catalyst Japanを設立
本・韓国におけるAI時代の課題に挑むディープテック・スタートアップ支援を強化
東京/シリコンバレー - 2025年11月3日 (太平洋時間)-
世界で唯一、半導体産業に特化したインキュベーター兼アクセラレーターであるSilicon Catalystは、本日、「Silicon Catalyst Japan(シリコン・カタリスト・ジャパン)」の設立を発表しました。本組織は、日本および韓国における半導体・マイクロテクノロジー関連スタートアップの成長を加速させることを目的とし、代表取締役兼共同創業者には圓城寺啓一氏、共同創業者として佐藤あすか氏および粟島亨博士が参画します。Silicon Catalystのマネージングパートナーであり、Silicon Catalyst Angelsのディレクターも務めるPaul Pickering氏が、Silicon Catalyst Japanの活動に参画します。Pickering氏は、半導体業界で40年以上のキャリアを有し、数多くのスタートアップを率いてきた豊富な経験を持ちます。
AIアプリケーションと関連技術の急速な普及によって、半導体業界はいまかつてない変革期を迎えています。微細化、省電力化、先端パッケージング、環境負荷低減といった重要課題の解決には、従来技術の延長ではなく、革新的なディープテックが求められています。
Silicon Catalyst Japanは、日本および韓国発のスタートアップを対象に、商業化および市場展開を加速させる包括的な支援を提供します。Silicon Catalystの持つグローバルなエコシステムと連携し、革新的な製品アイデアを量産化へと導くためのリソースとネットワークを提供します。
創業チームは、半導体技術、企業経営・リーダーシップ、事業戦略、ファイナンスといった幅広い専門領域における豊富な経験を有しています。さらに、業界の第一線で活躍する専門家をアドバイザーとして迎え、スタートアップの技術開発や戦略立案を支援します。

圓城寺啓一氏は、東京エレクトロン株式会社に長年在籍し、多様な役職を歴任しました。直近では、14年間にわたりTEL Ventures社長として、12か国で50件を超える投資を高い成功率で実行しました。
また、東京エレクトロンのコーポレートディベロップメント担当ヴァイスプレシデントとして新規事業や製品の創出に携わり、複数の企業の取締役も歴任しています。

佐藤あすか氏は、日本における企業戦略およびファイナンス分野での経験を有し、官民ファンドである株式会社INCJ(旧・株式会社産業革新機構)のマネージングディレクターとして、半導体を含む複数分野で投資・クロスボーダー案件を推進しました。
取締役として企業経営にも参画し、国内外の投資機関と幅広く連携してきました。

粟島亨博士は、35年以上にわたり技術開発および製品戦略に携わっており、2015年より豊田通商株式会社にて量子コンピュータ事業グループのプロジェクト・ゼネラルマネージャーを務めています。
以前はルネサスエレクトロニクスおよびNECにおいてR&D部門の要職を歴任し、2021年から2024年にかけては米国ロスアルトスのToyota Research Instituteにて技術導入プロジェクトにも従事しました。

Paul Pickering氏は、Silicon Catalystのマネージングパートナーであり、Silicon Catalyst Angelsのディレクターも務めており、Silicon Catalyst Japanの活動に参画します。
半導体業界で40年以上のキャリアを有し、数多くのスタートアップを率いてきた豊富な経験を持ちます。
Silicon Catalyst JapanのCEOである圓城寺啓一氏は次のように述べています。
「Silicon Catalystは10年以上にわたり、半導体業界の発展において重要な役割を果たしてきました。このたび、日本および他地域に支援体制を拡大し、テクノロジーの成長を加速させ、高付加価値企業の創出を支援できることを大変うれしく思います。」
Silicon Catalyst CEOのPete Rodriguez氏は次のように述べています。
「破壊的なテクノロジー企業の成功は、ビジョン・創造力・経験によってもたらされます。これらの特質を備えた経験豊富なチームによるSilicon Catalyst Japanの設立を心から歓迎します。同組織は、グローバル企業として成長していく上で直面するさまざまな課題に対し、アーリーステージ企業へ洞察と方向性を提供することができるでしょう。日本および韓国のスタートアップ向けにSilicon Catalystのモデルを展開できることは、当社にとっても極めて重要な一歩です。」
Silicon Catalyst Japanは、実績ある「Silicon Catalystモデル」をスタートアップに提供します。同モデルには、世界トップクラスのメンタリング、設計ツール、試作、ネットワーキング、資金調達およびマーケティング支援の機会などが含まれます。こうした包括的な支援体制は、過去10年間で、数多くのスタートアップの成長を加速させ、同時に投資リスクの大幅な軽減に繋がっています。
さらに、東京大学特別教授・熊本県立大学理事長の黒田忠広博士は次のようにコメントしています。
「エッジAIの時代において、AIとSi(シリコン)の“反応”を促進する“触媒(Catalyst)”がイノベーションを加速させます。半導体の力で社会課題を解決することが重要であり、Silicon Catalyst Japanの活動を応援します。」
Silicon Catalyst Japanは、2025年12月16日夕方に東京でローンチイベントを開催予定です。本イベントでは、半導体関連企業、投資家、技術者コミュニティを対象に、次世代テクノロジー育成のビジョンを共有します。詳細はcontact@sicatalyst.jp までお問い合わせください。
現在、Silicon Catalyst Japanは、半導体およびディープテック領域のスタートアップからの応募を受け付けています。インキュベーションプログラムの第一期(Cohort One)は2026年1月開始予定です。
応募・選考プロセスに関する詳細は、contact@sicatalyst.jpまでお問い合わせください。

